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【デレマス】気ままにアイドル語り第12回「キャシー・グラハム」「大原みちる」

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―――その日、人類は思い出した。

 

パンに支配されていた食欲を。

 

バスケットの中に囚われていたパンたちを。

 

 

…ということで、随分と久し振りのアイドル語りのお時間です。

 

今回は…これもだいぶ時間が空いてしまいましたが、「先生と一緒に♪目指せおいしいパン作り アイドルチャレンジ」にて登場したアイドルであるキャシー・グラハム、大原みちるの2人についてのお話です。

(ちなみにこのイベントのもう一人の出演アイドル、綾瀬穂乃香については先月の誕生日の「思い出写真館」にて色々触れているので良ければそちらもご覧になって下さい。)

 

さて、このアイドルチャレンジ……もといパンチャレ、タイトルの通り大原みちるが上位報酬となり、オープニング冒頭から『パンが、わからない。』などと彼女らしからぬセリフを発し、カオスの予感を感じさせます。

しかしいざ蓋を開けてみると、大原みちるというアイドルのルーツというか、彼女を語る上、あるいは彼女自身にとっても物凄く重要なイベントとなっていたのです。

 

みちるにとってのパンとは一体何なのか。

いや人類にとってのパンって何なんだろう。

 

導き出された答えについては、記事後半にて。

それでは、一人ずつ見ていきましょう。

 

 

(本シリーズは各アイドルについて、主に2012年頃の最初と今の印象の違いだったり、好きなカードやそれぞれの思い出など、個人的な主観中心でだらだらと語っていく企画です。担当Pではないので知識不足や間違いなどもあるかとは思いますが、その点はご了承ください。)

 

 

キャシー・グラハム

 

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ニューヨーク生まれの金髪碧眼のいかにもアメリカンな雰囲気の漂う15歳……と思いきや、実はニューヨークは生まれただけの話であって、以降はずっと東京都は浅草育ち。その為英語は話せず、逆に日本語はバッチリという「江戸っ子外国人アイドル」と中々ユニークなキャラクターです。

私も当初から他の外国人アイドルに比べると随分と日本人気質に溢れた子だなぁとは思っていましたが、その生い立ちの設定を知ったのはかなり後からになってからでした。(その点デレステのメモリアル1ではしっかりと説明されてあります。親切!)

 

もっともカードのイラストとしては、江戸っ子の側面よりも、アメリカ人としてのイメージがどちらかといえば強く表れているような印象です。

初の再登場である2012年12月の月末ガチャR[新春コレクション]こそ和服姿での登場となったものの、それ以降は2013年5月の衣装R[フレッシュマンダリン]からずっと、基本洋風の衣装が続いている状況。また初期R+や初SRの[スペーススター]+で見られるフェイスシールや、R[ガンスリンガー]+のイヤリング、その他私服や衣装など、随所に散りばめられた星型のモチーフが、彼女のアメリカンなビジュアルを更に引き立てています。

 

しかしそんな彼女が一たび口を開けば、江戸っ子風口調のセリフが随所に混ぜ込まれます。『アイドルの座は頂きだぁい!』『デリーシャスだってんでい!』『食いねぇ食いねぇパン食いねぇ!』などなど…。一方で、「西部公演 ガンスリンガージャーニー」の時のように『動き出したら止まらないデース!』など典型的な外国人口調のセリフをたまに発することがありますが、本人曰くそれは「エセアメリカンの口調」とのこと。江戸っ子口調とエセアメリカン口調、2つのセリフを使い分けるその様は、かなりキャラクターが立っていて面白いですよね。…果たしてキャシー自身がそれを意図的にやっているかどうかは不明ですが。

 

キャシーといえば、もう一つ重要なのが「お笑い」の要素。先日の記事でも触れた、赤西瑛梨華とのユニット「ERICATHY」は互いの可能性を大きく広げる定番ユニットの一つとなりました。実はこのユニット結成以前からも、セリフの中にダジャレを混ぜることが多かったキャシー。『ミカンがミッカンないー…うおさぶっ!』『スケートの腕はスゲードー。アハハハッ!』『星がほしー? はい、投げまスター!』など、中身はごくありふれたオヤジギャグ、これを明るい性格のキャシーが言うからこそ笑いが巻き起こるのかも。

他にも、浅草の寄席を時々見に行くという一面があったりなど。その様子を映したのが、お気に入りカード1枚目、2016年1月のぷちコレメダルSR[ラフ&ガーリー]特訓前ですね。『小さい頃から寄席好きだから…江戸っ子っていうか寄席っ子♪』『これが、キャシーのハートを育てたエンターテイメントだよ!また、一緒に見に来ようねー♪』イラスト自体の空気感は勿論、この一枚で彼女の原点を感じることが出来てとても好きなカードです。

 

デレステの初期R特訓エピソードでは『下町育ちのあったか~いハートと、ちょっとばかし目立つこの見た目で、お茶の間の人気者になりたい!それで、いつか世界中の人と笑い合えたときに、胸を張って、言いたいんだ。「あたしは日本で育ちました!」ってね。』と夢を語るキャシー。これからも、彼女の日本から世界へ届ける歌と笑いを見守っていきたいですね。 

 

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大原みちる 

 

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左手にパンの袋を持ち、右手に巨大なフランスパンを頬張っている、そんな初期Nの姿が一瞬で大きなインパクトを残した15歳の少女。

最初はドーナツ好きの椎名法子やスイーツ好きの三村かな子といったアイドルの亜種かな?といった印象でしたが(ちなみに法子とは「チーム・フラワー」というユニットも組んでいます)、彼女らと違うのは、実家からしてパン屋さんという点。そのため、初期の時点で既に「自分でパンが作れる」とも言っています。

 

さてこのパン好きアイドルが今後どんな風に描かれていくのかしらと楽しみにしていたところ、最初の再登場の2013年8月のツアーR[ドイツスタイル]ではいきなりパンの国・ドイツに飛び立ちます。プレッツェルライ麦パン、ヘルンヒェンにシュネッケ、どのドイツのパンが好き?アタシはぜーんぶ!』などと特訓前ではまたパンを頬張っていますが、特訓後では普通にキュートなアイドル姿を披露します。

 

そして2014年1月の月末ガチャでは早くも初SRである[モグモグバレンタイン]が登場。

特訓前ではハート型のチョコレート――味のパンを頬張り『ハートを食べちゃったらハートが無くなっちゃう?大丈夫です!無くなったらまた新しいハートのパンを焼きますよ!』と相変わらずなパン好きっぷりですが、その振り向きざま姿と輝いた両目がとってもキュート。そして特訓後でもチョコレートをイメージした衣装に身を包み、同じくキュートなポーズ。この時点では、ちょっとパンが好きすぎるだけの普通のキュートアイドルでした。

 

しかし彼女の、それこそ初期Nのシュールさ(あるいは不気味さ)の再来となったのが、2014年10月の「プロダクション対抗トークバトルショー ハロウィンSP」。

オープニングで穂乃香の持つぴにゃこら太のぬいぐるみを食べようとするその姿は、またたく間に話題となりました。そしてそんなイベントのエンディングでは、みちる一人が姿を消し、「別の」ぴにゃこら太を食すというちょっとしたホラー展開に。みちる曰く穂乃香のぬいぐるみの方はメロンパンみたいで甘い匂いがするけれども、「別の」方はほんのり塩気があるような、とのこと。イベントメモリーでも見ることができますので、まだ見たことのない方はぜひ。

 

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…とまあ、この出来事で多くのプロデューサーが「大原みちるはヤバいヤツなのではないか」と改めて再認識したように感じます。

 

2016年2月の「アイドルプロデュース きらめくオーロラ紀行」でアイプロに初参戦した時も、野生の動物に噛みついて撃退したり、レイナサマ製の罠を軽く噛みちぎったり、『フゴー…。フゴゴゴゴー。フゴ…?フゴゴゴゴゴッ!?フゴ…』で犬と会話したりなど、生み出される数々の武勇伝。

そしてこの頃から、心なしかカードのセリフ内容のヤバさ加減も更に加速し、2016年11月のフェスR[ノーブレッドノーライフ]では『追加のパン買ってきます!お気に入りの財布の中に…アレ?お金、お金…うそだァァァァァ!!』などとアイドルらしからぬ絶叫を披露。特訓前の飢餓に喘ぐみちるの姿に加え、特訓後は究極のパンを求めて宇宙からやってきた「パン星人」に扮するなど、一体この大原みちるというアイドルはどこに向かっていくんだろう…?と恐怖すら感じさせます。

 

……そんな中、次に登場したのが、今回のパンチャレ、そして上位SRの[焼きたてハピネス]だったのです。 

 

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 さて、アイドルが先生となって幼稚園の子供たちにパン作りを教えていく、というこのアイドルチャレンジ。

キャシーはパンの妖精・ミスターパン、穂乃香はぴにゃひよこのパンを子供達の前で作り、盛り上げていきます。

 

一方のみちるはというと…

 

『パンの作り方は簡単です!モグッと混ぜて寝かせて、フゴッと焼く!』

『フゴフゴッ!良いパン味ですね!このパン感…そしてこのパン感!』

『ペロッ。この強力粉、高品質!おおはらベーカリーのと同じブランドですねっ』

『子供の手って、ふわっふわ!これはもうパンですね!うっとり…』

『パンのフルコースですよっ!前菜パン、メインパン、デザートパン、お土産パン!』

『あのオーブンの中、気持ち良さそう…一緒にどうですか、プロデューサー』

『パンとあたしと宇宙の関係、わかってきたかも。つまり…フゴゴッ!』

『そっか…あたしもパンなんだ。地球に生きるパンメイト…命の光!』

 

…などとまぁ名言が出てくる出てくる。

でもこのようにいつものカオスな文言が目立つ一方で…

 

『パンに会いに行ってきます、○○○プロデューサー。もう一度!』

『失敗?いえいえ、新しいパンの誕生ですよ!いただきま~す♪』

『○○○プロデューサーも感じます?これが、パン。あたしのパン!』

『生まれて出会えたのは、パンを分かち合うためですよ、きっと♪』

『みんなの美味しさが宿ってますよ!一緒にこねたパンだもの!』

『おめでとー!今日はみんながパンの魔法使いになった記念日!』

『あなたに食べられるのが嬉しくて、パンが笑ってますよ!ほら♪』

『あたしが辿り着いたパンの答え…ステージでプロデューサーに伝えます!』

 

 …など、子供達の面倒を見ながら、冒頭の疑問に対する自分なりの答えを見つけていっているのが分かります。

そしてエンディングでは…

 

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…と語り、最後は『パンはあたし、あたしはパン。ああ……パンが見える……!』と結び、無事イベントは大団円を迎えるのでした。

 

……え、結局何を言いたいのか分からない?

そこでもう一つ見てほしいのが、今回の思い出エピソードの後編。

 

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子供達と作ったパンの味の感動を、初めて食べたパンの味の感動に結びつけています。

 

パン屋の娘として生まれ、生まれた時からずっとパンを食べて育ち、両親からもパンの作り方を色々と教わり、アイドルになってからもパン好きアイドルとして活躍してきた大原みちる。

そんな彼女が、(おそらく)初めてパン作りメインのお仕事を体験し、初めて自分よりも小さな子達にパン作りを教えることができた。

教わる側から教える側へ。その新鮮な体験が、すっかり食べ慣れていたいつものパンの味に新たな味を加えることになったのでしょう。

 

 

……多分、パンが何なのかとか、そういうことは本当はどうだっていいんです。

パンはパンですよ。小麦粉から出来た欧米人の主食、それ以外の何ものでもないです。

 

もっとも、そんなパンにも色々な種類があります。

あんパンとか、メロンパンとか、フランスパンとか、クリームパンとか。

あるいは小さい頃に妹と分け合ったパンとか、学校帰りに友達と一緒に買ったパンとか、大学入試直前にホテルで食べたパンだとか。

 

みちるもそう、最初に出会ったパンの味が未だ忘れられず、無意識のうちにそのパンの味を追い求めていたんだと思います。

けれども、幾度も幾度もパンを食べてもその味には辿り着かず、次第にパンそのものについてよく分からなくなってしまったのでしょう。

 

でも、出会えた。あの時のパンとは決して全く同じではないけれども、それくらい美味しいパンの味に。

 

彼女がこのアイドルチャレンジで得たものは、彼女自身にとっても、そして大原みちるというアイドルにとっても、きっとかけがえのないものだったと思います。

そしてこの経験を経た今後、彼女はまた新たなステージを見せてくれるに違いないでしょう。

 

 

おまけ

 

ところで、今回のパンチャレ、何でキャシーと穂乃香がメンバーに選ばれたのかなーと地味に気になっていたり。

2人ともこのパンチャレ以前にも、お仕事でみちるとの共演経験がありますが、その時の印象がみちるの中で強くて今回選ばれたのだとしたら、それは嬉しいことだなー、とぼんやり思っていたら…。

 

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(出典:富澤商店)

 

…あ、そういうこと?

 

 

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