【バンドリ!ガルパ】パスパレ・丸山彩から学ぶ「本物の」アイドルに必要なこと
バンバンドリドリー!!(挨拶)
「コロコロアニキ」にて始まった、ニャロメロン先生が描くバンドリの謎新連載が気になり過ぎてる今日この頃です。
さて久々のガルパ記事……まだ各バンドの紹介記事が一巡できてはいないのですが、今回は再び、アイドルバンドの「Pastel*Palettes(パスパレ)」について取り上げていきたいと思います。
ちなみに前回書いた記事はこちら。
こちらはゲーム配信開始後3週間という時期に、バンドストーリーも半分くらいしか進行していない状況で、その時なりの限られた情報の中で書いた記事なのですが、あれから2ヶ月経ち、個人的にもだいぶパスパレの5名に対する理解や想いみたいなのが深まってきたため、改めて前回の記事の「後編」として彼女達について語る機会を設けることにしました。
…で、今回スポットを当てるのは、パスパレのボーカル担当である丸山彩です。
このパスパレというユニットが、バンドである以前に「芸能事務所のアイドルユニットである」、というのは前回の記事でも触れた通りです。…ですが、パスパレ結成以前からアイドルを目指し、研究生として活動していたのは、メンバーの中ではこの丸山彩だけなのです。
アイドル然としたピンク色の髪と見た目にバッチリとした決めポーズ……とパッと見では天性のアイドルの素質があるようにも見えますが、実際のところは、彼女にも「バンドリ」という作品らしい、ややおかしな一面があったりなども。
こちらが公式サイトでも見られる、自己紹介映像とプロフィール設定。
映像の方では設定に書かれてるように、アドリブに弱い一面が見られますね。そして気になるのがプロフィールの『趣味:自撮りの研究』という一文。アイドルである以上それ自体は別におかしなことではないのですが、こうして改めて文字で書かれると笑ってしまいます。
実際にゲーム内でも彼女がアイドルらしいポーズを研究しているシーンが度々見られたりします。また、それだけでなく、自分の評判がSNS上でどう呟かれてるのか「エゴサーチ」する場面なんかも。…ファンシーな見た目の割にやってることは結構リアルです。
そんな彼女の性格や行動がウケたのか、某匿名掲示板のスレッド上でも度々ネタにされている丸山彩さん。また、ガルパ内で新カードが登場する度に彼女の顔にすり変えたコラ画像が作られるなど(まるで某川島さんみたいに)、少なくともスレ民のアイドル状態にはなっていたのでした。
でも、彼女がそんな風に愛されるのも、彼女自身の性格がとても真っ直ぐだからです。
別に特別な才能があるわけでもない、でも練習や努力は人一倍きっちりと行う。
アイドルとしてもっと目立ちたい、でも仲間を大切にすることは忘れない。
リサーチはこまめにやっておく、でも上手くいかないことも多くて涙もろい。
そういう、アイドルとしての情熱は人一倍だけど、どうしても不器用なところのアンバランスさが、彼女の不思議な魅力を引き立てているのでしょう。
そんな少女・丸山彩が、千聖や日菜、イヴや麻弥という強力なパスパレの仲間達を手に入れたことによって、長年見続けてきたアイドルの夢をようやく叶えていくことになるのです。
……そのはずでした。
(注:ここから先は「Pastel*Palettes」のバンドストーリー最終話までのネタバレを含みますので、未視聴の方はお気をつけ下さい。)
前回の記事で書いたように、初ライブで口パクがバレてしばらく活動休止となったPastel*Palettes。
しかしメンバーの一人・白鷺千聖が秘密裏に色々とスタッフらに根回しすることで、何とか再びライブイベントへの出演を漕ぎつけるのでした。
もっとも、彩は千聖が裏でそのような行動をしていたとは一切知らないわけで、「再びライブが出来るようになったのは、自分達が努力して、自主練を頑張ってきたおかげ」だと無邪気に喜びます。
そんな彩に対して千聖が、遂に決定的な一言を放つのです。
それは、努力の否定。
研究生時代から丸山彩というアイドルが唯一取り柄としていたものを、信頼していたメンバーから無駄だと言い切られた瞬間でした。
千聖からその言葉を言われた後、しばらく彩の心の中に迷いが生じます。
…けれども、「努力」しかできない彼女だからこそ、彼女は自分を曲げることはしなかった。
イヴや麻弥、日菜といった他のメンバーの励ましや言葉に支えられ、彼女は再び立ち上ります。もう二度と後悔はしたくないから。
そして、パスパレというユニットをまた世間に認知してもらうために、彩はある行動に出るのです。
…それは、パスパレ自らによる、街頭でのライブイベントチケットの手売り。
当然事務所は困惑の表情を見せますが、ここで初めて彩が自分の意見を押し通し、日菜・イヴ・麻弥の3人も巻き込んで実行へと移すのでした。
しかし街行く人々は反応を示さず、ただ時が過ぎていくばかり。
そればかりか、「まだ活動してたんだ、解散したものだと思ってた」という冷ややかな声を浴びせられたりもします。
けれども、どんなに時間が経っても、どんなに無視されようとも、途中で大雨が降り出しても、丸山彩は声を上げ続けるのです。だって彼女には「それ」しかできないから。
…そんな彩の姿は、やがて千聖の心をも動かします。
彩とは真反対の人間であった千聖が、初めて自分を曲げて彼女に歩み寄った瞬間。
ここから、Pastel*Palettesは本当の意味で一つになっていくのでした。
そんなバンドストーリーの最終話のサブタイトルは『本物の「アイドル」』。
これはまた随分と思い切ったサブタイをつけたな、と別のゲームでたくさんアイドルを見てきている自分としては、思わず笑みがこぼれてしまったわけですが…。
このエピソードの中で、麻弥がアイドルについて『自分の夢に向かって自分を貫き通せる、強さを持ってる人』だという持論を語ります。
また、それより前には千聖が迷っている彩に対して『あなたが、夢を叶えたいと思っているのなら、「丸山彩」を裏切ってはダメ。どんなことがあっても、最後まで「丸山彩」でいなさい』と諭すシーンもあります。
そして本番直前になっても、再び彩に口パクで歌わせようとするスタッフに放った、彼女の言葉がこちら。
そういうことか、そういうことなのかと。
見た目でもない。歌でもない。踊りでもない。
アイドルに本当に必要なものは、「自分」という姿を最後まで貫き通せる強さなのだと。
…勿論、それは本来、意識してやるようなことでは決してないと思います。
しかし、「自分」でいることをやめてしまった途端にアイドルは「アイドル」でなくなってしまう。
だから彼女達は、意識的に、あるいは無意識のうちに、それぞれの中の「自分」を守っているのです。
そして守り続けて育んだ「自分」という存在を、人一倍輝かせることのできた者こそが、アイドルとしての頂点に君臨することができるのでしょう。
そういう意味で、パスパレは各々「自分」というイメージに対し極めて素直でいるユニットでもあります。
自分の選んだ手段を信じて疑わない、白鷺千聖。
自分の才能を自覚し謙遜しない、氷川日菜。
自分の愛するものすべてに夢中な、大和麻弥。
自分の惚れ込んだブシドーの精神で突き進む、若宮イヴ。
そして、自分の努力を最後まで信じ続けた、丸山彩。
「自分」の信じるものに対し、それぞれ強い想いでいられる彼女達は、きっと素晴らしいアイドルとなるに違いありません。
…そしてつい先日、ゲーム内にてこのパスパレの初のメインイベントである「あゆみ続けた道、彩られる未来」が開催されました。
このイベントでは、彩がアイドルを目指したきっかけのアイドルである「あゆみ」が登場し、彼女が所属するアイドルグループの「Marmalade」が突然解散してしまう、という内容のストーリーが展開。
憧れのアイドルの解散ライブということで、ただでさえ涙ぐんでいた彩でしたが、終演後にパスパレメンバーの計らいによって、あゆみと直接楽屋で会話することができ、そこで更に大号泣してしまう彩。
…伝説のアイドルから、駆け出しのアイドルへと渡されたバトン。
こうやって、アイドルの想いは受け継がれていくのですね。
長い間色々なアイドル作品を見てきて、時に色々な想いを綴ってきましたが、アイドルという存在そのものについて考えたのは今回が初めてだったような気がします。…おかしいな、これバンドをテーマにしたゲームだったはずなのに。
そして、そんな彼女達の1stシングルである『しゅわりん☆どり~みん』が7月12日に発売となりますので、是非ともお手に取ってみて下さい。
…あのバンドストーリーを見終えた今、私はこの曲を聴くだけで涙が零れてしまうのです。いや本当に。
先月5月7日に開催された「ブシロード10周年祭」では丸山彩役の前島亜美さんがこの楽曲をソロで披露しました。
実は前島さん、3月までは「SUPER☆GiRLS」のメンバーとして活動していた、正真正銘本物のアイドルなのです。…そんな彼女が演じるからこそ、彩の言葉に不思議な説得力というか、想いが詰まっている気がする。そういう素敵なキャスティングだなと感じています。
よろしければこちらのインタビュー記事もご覧下さい。より、パスパレメンバーに関しての理解も深まると思いますので。
…難しいかなーとは思いつつも、ポピパやRoseliaみたいに、担当キャスト5人によるリアルステージの方もいつか見てみたいですね…!
おまけ
引けた……。しかも2枚……。
おまけ2
(バンドリ!ガールズバンドパーティ!@ハロハピCiRCLE放送局第2回より)
視聴者から募集したパスパレが歌いそうな曲名とのこと。『丸山彩ちゃん音頭』と『どきどきっ♪えごさ~ち☆』が気になってしまいます。実装してほしい。
……あれ?何だかどこかで聞いたような曲名も紛れ込んでいるような……?
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