【デレステ】ヴェルベットローズ「Fascinate」イベントコミュ感想【新アイドル】
本日2019年2月28日、デレステの新イベント「LIVE Groove Visual burst」が開始となりました。
予告自体はその2日前の時点で出ていたのですが、大きな話題を呼んだのがその登場アイドル達。
……え、どちら様?
もっとも新アイドル登場の話自体は昨年の6thライブで公開されており、シルエットが出た7人のうち、辻野あかり、砂塚あきら、夢見りあむの3人が既にモバマスの方に登場しています。
そして今回残る4人のうちの2人……黒埼ちとせ、白雪千夜からなるユニット「VelvetRose(ヴェルベットローズ)」が今回デレステの方で初登場した形になります。しかもボイスつきで。
デレステの方から先に新アイドルが登場するのは初、しかも登場時点で新アイドルにボイスがついているパターンも初、おまけに最初からユニット曲もついてくる、ということで、SNS上ではこれまでにないくらい様々な声が上がりましたが、この事に関する是非はここではあまり論ずるつもりはなく、イベントコミュ初見の率直な感想をただただ述べていくだけの記事となります。あんまりこういう機会無いからね。
…ということで、以下イベントコミュ・および各アイドルのメモリアル1と初期N特訓コミュあたりのネタバレが含まれますので、ご了承の上読み進め下さい。
まずは各アイドルの簡単なプロフィールから。まずは黒埼ちとせさん。
『黒埼ちとせだよ。あなたが私を求めるなら、応えてあげる。でも、全てじゃない。欲しいモノが簡単に手に入ったら、つまらないでしょ?せっかくなんだから、楽しまなきゃ♪』
CVは佐倉薫さん、年齢は19歳。予告セリフがだいぶ挑発的でしたが、ぱっ見た感じだとやはり一癖も二癖もありそう。その外見の他、趣味に「月光浴」とあったり、挙句の果てにウワサで「吸血鬼の末裔らしい」と書かれてあったりと、つまりまぁそういうことなのでしょう。出会いのメモリアル1でも、実際に不思議な力(?)でプロデューサーを翻弄してきます。
カードのセリフや特訓コミュなどでは幼い頃から「人を魅了する」力があることも発言。その力で世界中の全ての人を魅了し、虜にすることをプロデューサーに宣言します。
そして、ちとせの使用人という形で同居生活を送るのが白雪千夜さん。
『白雪千夜。私が唯一持っているものの名前です。私が自由にできるのは私だけ。でもここへ来たのは、私の意思ではありません。戯れでしかない。でも、それでも良いから来たのです』
CVは関口理咲さん、年齢は17歳。シルエットの段階ではシャニマスの杜野凛世っぽいと囁かれてましたが、実際そのまま出てきた感じ。…もっとも、慕っているのはあくまでちとせお嬢さまのみであり、プロデューサーに対しては丁寧口調ながらも「お前」呼ばわりするなど、やや冷たい印象
出会いのメモリアル1はオーディション。…オーディション??となったのですが、ちとせお嬢さまから差し向けられただけの様子。本人はそのことも「戯れ」として受け入れているようです。今の所は。
…以上が各人のプロフィール。では、イベントコミュ本編へと参りましょう。
オープニング「Inherit the Stars」
何かいきなり2人だけの空間から始まりました。予告の時点で何となく察されてはいましたが、やはり同居生活をしているのは確定な様子。その後しばらく2人の朝のやり取りが続くわけですが――
…と、ここで事務所というワードが。おそらく「あの者」というのがプロデューサーのことなのでしょう。その後の会話で千夜だけでなく、ちとせの方も既にアイドル活動を始めているらしいことが判明。いつの間に……というかこのよく知らない彼女達をプロデュースしているのはもしかして……?
やっぱり自分かーい!
…ということで、これは既に出会いのメモリアル1を終えた後の話らしい様子(実際見れるのはこのオープニングからなのでやや混乱だったりする)。
そんなこんなで、千夜とちとせによるユニット結成が決定します。ちとせの『もちろん♪』と言うセリフに『もちろん♪』と自然に返してるプロデューサー。いつの間にか出来上がってる関係性。自分であって自分でない人間がそこにはいました…。
第1話「Tonight We Steal the Stars」
『幼い頃、私の夢は……夢は、何だっただろう。ずっと前から、夢を見なくなった。自分では終わらせることが許されない、灰色の現実を塗り替えていく日々。夢を見ることが許されるのは、華やかな人生を送る人だけと決まっている。それならば、私はせめて華やかな人生を支える人でいたい。』
…そんな千夜の独白から始まる第1話。ユニット名未定のまま、ユニットの方向性を考える2人とプロデューサーの前に現れたのはあのお方。
ご存知緑の天使・ちひろさん。アイドルになる前から親交があるケースは珍しいので、そこを活かすようにというアドバイスでした。
その上で改めてどんなユニットになりたいかと問いかけた結果、千夜はお嬢さまの華麗さを知らしめること、そしてちとせは千夜の可愛さをみんなに教えてあげることと答えます。ありきたりなやりとりですが、ここに2人の本質があったりもする。
方向性についてもひとまず先送りにし、まずは初めての合同レッスンへ向かわせます。
…と、入れ違いにここで今回のゲストアイドル・双葉杏さんの登場。プロデューサーから新アイドルたちの様子を見るように頼まれます。大体こういう位置にいるの、杏かみくな印象がある…。
第2話「Brightness falls…」
『自分は、何者にもなれると思ってた。だって、私は私だもん。人がうらやむ容姿、恵まれた家柄。欲しいものは全てこの手にある。だからこそ、私は私ひとりで幸せにならない。夢が1人1つではいけないなんて、誰が決めたの?でも……世の中って、そんなに簡単じゃないんだよね。』
今度はちとせの独白からスタート。そしてユニットイベではおなじみ・ベテラントレーナーさんと一緒の合同レッスンの光景へ切り替わります。そこにやって来たのが、プロデューサーから差し向けられた双葉杏の姿。彼女を見たお2人の反応。
本能的な拒否反応を起こす杏さん。…ところで、ちとせさんのレッスン着、何か凄いですね…。
そしてしばらく経った後、打ち合わせ中のプロデューサーの元に杏が駆け寄ってきます。何事でしょう。
曰く、ちとせが貧血で倒れたとのこと。本人曰く「よくあること」らしいのですが、ここはちとせを休ませ、千夜一人をレッスンへと戻らせようとします。お嬢さまの傍にいると断る千夜ですが、ちとせからも促され、渋々レッスンへ戻る千夜。2人の関係性がまた垣間見えた1シーンでした。
第3話「If the Stars Are Gods」
ここ!ここ!この直後のセリフも含めて個人的に好きな箇所。是非その目で見てほしい。
さてさて、単独のレッスンを続ける千夜は、その成果をプロデューサーに確認するように言ってきます。実際ベテトレさんからも褒められるようなダンスを見せた千夜に対し、彼女の振り付けを更に増やし、体力面で不安のあるちとせの振り付けを減らす提案をするプロデューサー。それがお嬢さまのためになるならと千夜は応じることになります。
休憩中、再び出くわす千夜と杏。そこで話題は千夜とちとせの出会いへと。
過去色々あって12歳の時に独りぼっちになった千夜を、ちとせの父親が誘って、黒埼家の使用人として迎え入れたという話。さらっと書かれましたが、シンデレラの中でも中々重い過去を背負ってそうです、千夜さん。
そしてその話を受けて杏が語った言葉で、自分とちとせがユニットを組むことの利点、それぞれが担う役割を認識する千夜。千夜の『おまえ、そこまで考えて……?』という問いかけに対してプロデューサーが一言。
『私の人生がひとつの物語であるなら。お嬢さまは主役で、私がいる。他の登場人物など要らない。だが、あいつや他のアイドル。いろんな人間がいて……。それはもしかしたら……これからの物語に、無意味な存在ではないのかもしれない。』
彼女の視界に、自分とお嬢さま以外の人間が初めて入り込んだ瞬間でした。
第4話「Moon Is a Harsh Mistress」
『幼い私は、いつも夜が嫌いだった。眠りについたら、もう目覚めない……そんな気がして。だから、夜は散歩に出かけるの。月は進む先を照らしてくれるけど、全てを明らかにしてしまうほど、明るすぎない。……夜は私を自由にしてくれる。夜は私のもの。』
再びちとせの独白からスタート。そのまま事務所でのプロデューサーとちとせのやり取りが行われた後、舞台は千夜の学校へ。
完全に館の吸血鬼とそれに仕える使用人、というイメージだったので、普通に学校に行っていてクラスメイトと会話してるのが新鮮です。そうか千夜の方は17歳だもんね、高校生だもんね…。
……と思いきや、どうやら19歳のちとせも休学のせいで同じ高校の1学年上に在籍している様子。…そうなんだ…どんどん新しい事実が出てきます。
一方のちとせはプロデューサーと共に音楽や衣装、会場の現場確認へと向かっていました。…最初の時点では傲慢そうなイメージでしたが、こうして見ると適宜プロデューサーのことを褒めるなど、中々いいところがあるじゃないですか、ちとせさん。
そして全ての仕事が終わった後、ちとせはそのままプロデューサーを夜の散歩へと連れ出します。冒頭彼女の独白にあった通りの趣味である月光浴。そこで彼女はプロデューサーにこんなことを言うのです。
『私ね。長くないと思うの。だから、今が楽しければいい。たぶんアイドルとしても、ハードなお仕事はできないでしょ?だけど、千夜ちゃんは違う。あの子には未来がある。ちょっと口下手だけど……本当は、優秀でいい子なんだから。それに、笑顔は世界一可愛いんだから。……あなたが可能性を引き出して。千夜ちゃんを私の僕(しもべ)ちゃんじゃなくしてあげて。あの子を、あの子らしくしてあげてほしいの。』
このちとせの千夜に対する本心について描かれた部分を読んだ瞬間、自分の中のヴェルベットローズのイメージがすんなり固まった印象があります。過去はあっても未来が無い黒埼ちとせと、過去が無くても未来がある白雪千夜。そしてちとせは千夜の為に、千夜はちとせの為に。序盤で彼女達自身が述べたユニット像とは、間違いなく彼女達の本心だったのです。
しかし、半ば自分について諦めているちとせに対し、プロデューサーは『千夜だけじゃない。君の可能性も引き出すよ。』と宣言します。『私を?どうやって?』と問うちとせに対し、そのきっかけを作るのはちとせを誰よりも知る千夜と、2人で組むこのユニットだと答えます。
彼女の魅力を本当に引き出すのはプロデューサーではなく、もう1人の相手。プロデューサーはあくまでそこに魔法をかけるだけの「魔法使い」。これもまた、ユニット・ヴェルベットローズの妙なのです。
第5話「Lights in the Sky Are Stars」
そして第5話。ユニットとして初めてのステージ本番を迎えるちとせと千夜。
2人の少女としての関係性からユニットとしての形に生まれ変わった彼女達に、アイドルとしての最後の魔法をかけてあげるプロデューサー。そして、2人をステージへと送り出すのです―――
……と、現状公開されている分のイベントストーリーについて、勢いがままに書き殴ってみました。
最初は「誰これ?」というところから、5話まで読み終えた段階ではすっかりと自分なりの咀嚼が出来てしまったので、何だかんだシナリオがついてくるって強いですね…。
何より、SideMやシャニマスで既にあった、「既存の関係性を踏まえた上でのユニットプロデュース」というのをシンデレラガールズでも体験できるのがこのユニットの強みなのでしょう。そしてそれを一番強い状態で発揮できるのがこの登場形式、ということでしょうか。…最初に言った通り、そのことの是非について論ずるつもりもないですが。
ともかく、個人的にはこの新アイドル2人自体についてはまぁまぁまずまずな印象を持っています。ちとせは単にプロデューサーを振り回すだけかと思ったら良い部分・儚い部分もありましたし、千夜は当初のイメージを裏切りはしたもののそのせいで逆に取っかかりやすくも感じましたし。彼女達の物語だけ切り取っても、単純にこの先が気になる2人です。
そして残る新アイドル2人に関しても……同じような登場形式になりそうな気はしていますが、全ての新アイドルが出揃った後のシンデレラガールズには単純に興味がありますね。この新アイドル・新ユニット達をどう生かしていくのか、既存アイドルとどういう風に絡んでいくのか。
…最近色々なことがありはしますが、それでもシンデレラガールズというコンテンツをこれからも見届けていきたいと思っていますし、このヴェルベットローズについてもその一部分として、良い化学反応を起こしてくれることを願っています。
最後までお読み頂きありがとうございました
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